幻冬舎文庫より出版されている
五十嵐貴久さんの「リカ」シリーズの新作

『リハーサル』

読み終わったので感想を書こうと思います。

今回読んだのはこちら
リハーサル (幻冬舎文庫)
五十嵐 貴久
幻冬舎
2019-02-21


内容紹介(巻末より)
花山病院の副院長・大矢は、簡単なオペでのミスを新任の看護婦・リカに指摘され、“隠蔽”してしまう。それ以来、リカの異様な付き纏いに悩まされる。一方、病院内では婦長の転落を始め陰惨な事故・事件が続発。そして、大矢の美しき婚約者・真由美が消えた。誰もいないはずの新築の病棟で、彼が対面したのは…。シリーズ史上、最も酸鼻な幕切れ。

という風になっております(´・ω・`)
最初からほぼ最後まで書いてますね(; ・`д・´)

シリーズを読んだことがない方はまず『リカ』
リカ (幻冬舎文庫)
五十嵐 貴久
幻冬舎
2003-10-10

を読みましょう!!(๑•̀ㅂ•́)و✧
『リカ』がどんな存在なのかわかります!

続編の『リターン』
リターン (幻冬舎文庫)
五十嵐 貴久
幻冬舎
2015-11-06

時系列的に『リカ』の続きのお話になります。

3作目の『リバース』
リバース (幻冬舎文庫)
五十嵐 貴久
幻冬舎
2016-10-07

こちらはリカの誕生について語られています。

時系列は
『リバース』 → 『リハーサル』 → 『リカ』 → 『リターン』 → 『リメンバー』←5作目あるみたいです!!
となっております!(*・ω・)ノ

今回はなんと!そうなんです!
前回『リバース』の感想を書いた時に期待した
『リバース』から『リカ』の間の話なんです!.。゚+.(・∀・)゚+.゚

今回のお話は『リカ』に登場した花山病院が舞台です!
リカが過去に行ったストーカー、殺人、それらを書くから
『リハーサル』
なんですかね?(´・ω・`)

リカ自体が得体の知れない"何か"だった『リカ』は
とてもホラーな内容でゾッとする内容になりますが、
リカの正体がわかっている現在では、
サスペンス的な内容になっております(`・ω・´)

今回も色んな人が殺されます(((( ;゚д゚)))
殺され方に残虐性はそこまでなく、
よくある(よくある?)殺され方になります。

リカシリーズを読んでいる方ならば、
婚約者の真由美が殺されるのも途中でわかりますw
実際死体になったシーンを読んだ時
「あぁ~・・・やっぱり」ってなるんですが、
この殺され方が一番残酷なんですよ(;´Д`)
でもやっぱりってなる時点で、あとがきにあるように
リカになってる自分がいるのかもしれませんΣ(゚д゚;)

『リハーサル』を読んだ後に『リカ』で語られている
花山病院の部分を読み直しました。
『リカ』の時と設定が違いましたね(; ・`д・´)
あえて変えたのでしょうか?(´・ω・`)
読者が読み直して確認している時点で先生の勝ちですが(ぁ

そして今回も登場!菅原さん!
皆勤賞ですね!!
うっ・・・菅原さんのイメージが・・・(ぉぃ

刈谷先生の借金の話だけが謎なんです(´-ω-`;)
リカとの関係性がわかりませんでした・・・
伏線だと思ってたんですけど、
どこかで回収したんでしょうか?(´・ω・`)

あと出会い系サイトで相手を探すきっかけになる部分や、
再び雨宮リカを名乗る(以前は違う名前だった?)きっかけになる部分など、
わからないままの所は少なからずあります。

まぁ疑問とか色々書いてますが、
シリーズ共通で言えることが、
気になって最後までどんどん読んじゃうんですよね(* ̄∇ ̄*)
そして内容に関して考察してる時点で凄いことだと思うんです。
これまで色々小説読んでますが、
読んで「はい終わり」の方が多いです。(まぁこれは人それぞれだと思いますが・・・)
だからこそ『リカ』という存在に惹かれてる人が多いのかもしれません。

総評は5段階評価で4です!
ストーリーは全体的に読みやすく、
途中から先が気になるので、どんどん読み進めるようになってます。
今作のみを読んでも全然楽しめる内容だと思います。
今作だけならよりリカの恐怖を楽しめるんじゃないかと思いますw
なので"見える"リカの恐怖が今回の醍醐味じゃないでしょうか?

マイナスはやっぱり設定が変わっている点がありますね。
『リカ』でも登場した倉田看護師は階段から突き落とされてますが、
『リハーサル』では車に轢かれております。
同じ登場人物が出てるので辻褄が合わない所が残念・・・
あと個人的に菅原さん(ぁ

次作『リメンバー』も今から内容が気になってます。
発売したらすぐに本屋へ行ってきますw